福島民報連載「民報サロン」③

胎内記憶

 横浜にある、とある産婦人科の院長さん。スタッフと話した時に、お腹の中にいる時の記憶をもっている子どもがいるという話を聞きました。
「え、赤ちゃんってお腹の中にいた頃の事、覚えているの?」
産まれたばかりの赤ちゃんは目も見えないし、ましてや記憶も意思も全く無いと思っていた院長さんは、スタッフとの何気ない会話にショックを受け、それがきっかけで産まれる前の記憶を持つ子どもたちの聞き取り調査を開始しました。
その産婦人科の医師の名は池川明。
周囲の冷ややかな目にもめげず、地道な聞き取り調査から十数年。辞書にはない「胎内記憶」という造語は池川先生によって広まり、今や出産する人たちの多くが知っており、日本だけならず海外からも講演依頼が殺到するようになりました。著書も多数出版されています。
「お母さんを幸せにするために産まれてきたの」「雲の上から見ていたよ。」「優しそうだったから、この人が良いなって思って決めたの」「寂しそうだったから、この人のところにいこうって決めたの」「虹の滑り台に乗ってきたよ」……。
お腹にいた頃の記憶だけでなく、産まれる前の記憶を語り始めた子どもたち。自分が宿るお母さんを決めた理由は千差万別。表現の方法こそ違いますが、幼い子が、みな申し合わせたように同じことを話します。「親は選べない」というこれまでの常識を一気に覆す、幼い子供達の話し。約4割位の幼児が、胎内記憶を持っていると言われていますが、言葉を覚え、語り始めた2~3歳の頃から、徐々に、記憶がなくなっていくらしいです。ごく少数、大人になってもこの記憶が残っている人がいるらしく、私も、実際に胎内記憶を持つ40代の女性にお目にかかってお話しを聞いたことがあります。彼女も胎内記憶を持つ子どもたちと全く同じことを話してくれました。但し、幼いころ、胎内記憶の話しをすると奇怪な目で見られたので心のなかにしまい込み、今まで誰にも話したことはなかったとか。
「世の中の役に立ちたくて産まれてきたの」「世界平和のために産まれてきたの」胎内記憶を持つ現役の子どもたちによれば、私たちは、どうも世の中に幸せのタネを蒔き、育てるために産まれてきたようです。
「人様に迷惑をかけるんじゃないよ」「世の中のお役にたつ人になりなさいね」「お天道様が見ているよ」そんな言葉で育てられていた日本の子供達。
自然と共存共栄していた時代、今ある物を慈しみ、大切にし、数字で上下関係をつけられる事もなく、かけっこであれ、工作であれ、得意分野での大将がそれぞれに輝ける子供の時代がありました。命をつなぐ食が、日々の暮らしの中で生きていた時代です。
高度成長も成し遂げ、飢える事もなく、物があふれる今、学校に通えない子供や深刻ないじめの問題に直面しています。
「世の中のお役に立つために産まれてきたの」「笑顏が見たくて産まれてきたの」と語る、純粋な心をもつ子供達。
なにかお役に立たなくちゃと一念発起。
7月10日の日曜日、池川先生の講演会をいわきアリオスで開催します。一緒に集い学びあいましょう。
(いわき市中央台 元気の素カンパニー以和貴理事長)

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